CoNETS(コネッツ)について

インタビュー・活用事例のご紹介

02. 輝翔館中等教育学校 CoNETS電子教科書インタビュー
蒲池先生:情報科・サーバ管理者、田尻先生:数学、大田先生:国語、柴田先生:体育、山口先生:理科、西里先生:英語
―― デジタル教科書や電子黒板などICT機器を活用した授業のメリットを教えてください
蒲池先生(情報・サーバ管理者):電子黒板導入での最大のメリットは「生徒の顔が上がる」ということです。
今までは、寝ていたり下を向いていたりしている生徒もいましたが、興味のある動画やコンテンツが電子黒板に表示されると自然と顔が上がっています。やはり、表示させるコンテンツが良ければ生徒の顔が上がるとわかったことが一番大きいですね。
―― デジタル教科書の具体的な使用場面や要望を教えてください
西里先生(英語):英文や単語を視覚的にすぐ明示できるので時間短縮になっています。電子黒板に映した状態で、生徒に様々な活動をさせることができるのがデジタル教科書のメリットだと感じています。
特に英語の場合はリスニングがあるので、スクリプト(文字)が同時に表示されるのは答えを説明する際に、非常に便利です。同じようにフラッシュカードもよく使っています。ただ、本文にペンを使って書き込む場面では、文字を書き込むことは難しいので、文字が書きやすい細いペンがあると非常に便利であると思います。

田尻先生(数学):数学は、CoNETS参画社以外のデジタル教科書を使用していますが、図形やグラフを大きく表示することができるのをメリットに感じています。
今までグラフを説明する際には、黒板に軸を描いて座標を記し、それを繋ぐという作業をしていましたが、これが結構な手間でした。デジタル教科書の場合は正確に、大きく見せることができます。
そして、何より時間短縮の効果があります。ただ、他の計算式などは今まで通り板書していますので、デジタル教科書の使用範囲は図形やグラフのみというのが現状です。

山口先生(理科):生徒から一番反応が良いのは「実験動画」です。「先生、何か動画はない?」と言われるぐらい、動画を楽しみにしていますね。あとはシミュレーションのコンテンツです。
ただ、数はまだ少ないので、今後増えるとより使いやすくなると感じています。

大田先生(国語):国語も英語同様、本文が全部表示できるのは良いのですが、縦書きなのでどうしても横長の電子黒板との相性が良くないです。
ただ、理科で言われたように、作者の生涯や、作者についての文学史的な動画など、生徒もかなり興味を持って見ているので、そういった導入部分では動画を見せたりしています。ただ、朗読のスピードが遅いと感じるところもあるので、スピードを調整できる機能は欲しいです。

蒲池先生(情報・サーバ管理者):今後、タブレット端末が普及し、先生方もタブレット端末にデジタル教科書をインストールして使用するケースも増えると思いますが、現行のデジタル教科書は容量が大き過ぎて、ハードの容量を圧迫したり、サーバ運用では転送速度が遅くなったりするケースが多いです。
そのため、容量の大きいデータを自動的に圧縮する仕組みやストリーミング配信が欲しいです。

柴田先生(体育)動画を比較出来るソフトを使っています。実技の教科書というのは、例えばハードルであったらハードルを跳ぶまでの動きがコマ送りで掲載されているのですが、指導する際にはコマ送りで見せたいときと、一連の流れで見せたいときがあります。
イメージできる生徒は、コマ送りの画像を一連の流れに変えられるのですが、イメージ化できない生徒もいるので、タブレット端末を使って自由に止めたり動かしたりが簡単にできるようになると、体育の授業でタブレット端末やデジタル教科書・アプリ教材の活用場面が増えると思います。

―― 貴校のタブレット端末の導入状況と活用状況を教えてください
蒲池先生(情報・サーバ管理者):現在、本校では129台のタブレット端末を導入しています。運用方法は単純で、2階と3階に分けてタブレットを置いておき、貸出簿に記入後、自由に使ってもらう形式です。
1年目は、調べ学習用で使われることが多かったですが、使い始めると、「リアルタイムの双方向性」が最も有効な手段になったようです。
つまり、今までであれば、手を挙げるしかなかったですが、手を挙げない生徒もたくさんいるわけです。
しかし、タブレット端末になると自分の意見が前に大きく表示され、その内容がクラス内で共有されますので、もう手を挙げる挙げないに関係なく、すべて表示されるので、何か書かなければいけないということで授業への積極性が出てきます。

大田先生(国語):各自で自由に意見を考えさせた後、他の生徒とのノートを見せ合ったりするのですが、紙であれば隣同士でしかできませんでした。
しかし、タブレット端末と授業支援システムを活用すると、全員の意見を即座に確認したり、特定の生徒の意見を選択して大きく表示したりすることもできるので、クラス全体で意見交換する場面で効果的に使えます。

西里先生(英語):英語ではパフォーマンステストなどの場面で使います。例えば、スピーチをさせて、それを動画に残したり、電子黒板に映すこともできるのがいいですね。さらに、その動画を保存しておいて、1か月後に過去の自分を比較することもできます。特に、動画を使うと身ぶり手ぶりまで指導できます。

今回は、デジタル教科書を利用していただいている輝翔館中等教育学校の先生方に、授業で使用した感想や効果・ご意見ご要望をそれぞれの教科の視点でお話をしていただきました。
ご協力いただいた先生方に御礼を申し上げるとともに、多くの先生方に満足していただけるよう、今後もCoNETS各社でよりよい製品作りに取り組んでまいります。

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